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自転車整備に用いられる工具  2008/3/319製作

【もくじ】
空気入れ パンク修理キット
汎用工具
専用工具
車種別使用工具
計測器具
ケミカル

空気入れ パンク修理
左はホームセンターなどで500〜1,000円前後で販売されている金属製空気入れです。丈夫で力が入る形をした標準的なものです。

右はPanaracer(ナショナルタイヤ株式会社)の楽々ポンプ(ゲージ付)です。自転車店などで2,000円前後で販売されています。空気入れにタイヤの圧力計が備わっているので、数値を確認しながら空気を入れることができます。
百円ショップで販売されているパンク修理キットです。

【内容】
・プラスチック製タイヤレバー2本
・パッチ 3枚
・サンドペーパー
・ゴムのり

必要となる材料がコンパクトにまとまっています。
必要ということはありませんが、あれば便利なのがベビーパウダー(タルク粉)です。チョークの粉でも良いそうです。

チューブのパンク穴に補修パッチを貼り付けた時、ゴムのりがはみ出てしまう部分があります。そのままでも特に支障はないのですが、再びパンクしてチューブをタイヤから引き出すとき、タイヤの内面とチューブが軽くくっついている場合があります。

パッチを貼って空気漏れがないことを確認した後、ベビーパウダーをパッチ周辺に軽くまぶしてあげると、次回修理するときに楽になります。

また、チューブがべとついている場合に軽くまぶしてあげるとチューブの滑りが良くなり、タイや内部でチューブが偏(かたよ)りにくくなります。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社の「ジョンソンベビー ベビーパウダー シェーカータイプ」100g入りが270円前後で販売されています。「シェーカータイプ」は食卓のコショウをサッサッと振るように使えるので便利かつ衛生的です。
汎用工具
ドライバーの先端部分にはサイズがあります。この中でも最も使用頻度が高いのはプラスの2番です。"P.2"とサイズ表記されています。P.2に続く"150"という数字は軸の長さを表しています。

用途や好みにも依りますが、"P.2-100"がスタンダード中のスタンダード的な存在となっています。私は長めが好みなのでP.2-150を主に使用しています。

サイズ表記の"P"というアルファベットは、プラスネジを発明したアメリカ人Phillips(フィリップス)さんに由来するそうです。

マイナスドライバの"5.5"や"6.5"、"8"という数字は先端部分の幅(mm)を表しています。
コンビネーションレンチです。片目片口スパナとも呼ばれます。オープンエンド(スパナ)とボックスエンド(メガネ)が組み合わさっているのが名前の由来です。

自転車で主に使用されるのは、8mm、10mm、12mmです。13mmはM8ナットに使用されるので持っていると重宝します。

14mm、15mmは軽快車(ママチャリ)整備には欠かせないサイズです。14mmは前輪車軸の固定ナットに使用します。15mmは後輪車軸の固定ナットに用いられます。
六角レンチです。3mm、4mm、5mm、6mmの4つのサイズがよく使われます。

自転車では8mmを使う機会が少ないようです。10mmはカセット式スプロケを備えたMTBの「フリー」を外すときに使用します。

1.5mm〜6mmの7本セットが自転車用としてちょうど良さそうです。10mmは必要になり次第用意するというぐらいで間に合いそうです。

【六角レンチいろいろ】
六角レンチには「長さ」、「形状」、「ボールポイント」などに関して様々な種類があります。

右の短いものは狭いところで重宝します。また、中央の樹脂グリップのものは早回ししやすいという長所があります。

しかしながら、短いと力が入りにくく、樹脂グリップのものは狭いところでの取り回しがいまいちになりがちです。

「L字型のボールポイント・ロングタイプ 1.5〜6mmの7本セット・ホルダ付き」が最大公約数的な使いやすさを兼ね備えているようです。
ナットを回すボックスドライバです。8mmはM5のナットを回すときに使用します。

10mmは軽快車(ママチャリ)の「チェーン引き」を調整するときにあると重宝します。

選ぶポイントはボックス部分に深さがあることです。ボックスが浅いものはナットから飛び出たネジが底付きしてしまいます。
ニッパとラジオペンチです。

ニッパは結束バンド(タイラップ、ジップタイ、インシュロック)の余った部分を切るときに使用します。全長165mmのタイプが使いやすいです。
「ワイヤーカッター」は細い鋼線(ハガネの線)を編んだワイヤーロープを切るための工具で、ブレーキワイヤー、シフトワイヤー切断に使用します。

一般に「ワイヤーカッター」は鋼線ワイヤーを切る工具を意味します。また、「ケーブルカッター」は電気配線用の銅線を切るカッターを意味します。つまり、電線切断用の「ケーブルカッター」で鋼線ワイヤーを切ろうとすると刃を傷めてしまいます。

シマノからは「ケーブルカッター TL-CT11」という名前で販売されています。これはシマノがいわゆる鋼線ワイヤーロープを「ケーブル」と称しているためです。
ワイヤーカッターの刃部です。二つの刃がすれ違うようにしてワイヤーを切断します。

2枚の刃が合わさるようにして切るニッパとは、この点で異なっています。
ワイヤーカッターを使用すると綺麗に切断できます。編み込まれた一本一本のワイヤーがバラバラになりません。

自転車専用工具
自転車の車軸ベアリングを着脱・調整するための薄型スパナです。

軽快車の前輪の場合、13mmと15mmを使用します。また、後輪は15mmと17mmを使用します。ただし、上側のナットを回す15mmと17mmは通常のスパナで代用可能ですので、最小限で済ますのならば、13mmと15mmの2本となります。
TL-CN23は軽快車・MTB・ロード問わず使用しています。【軽快車使用例】【MTB使用例

TL-LR15はカセット式スプロケットを備えたMTB・ロードで使用します。

TL-FW30は「フリー」がスプロケット側に備わっている「ボスフリー」(シマノ名:マルチプルフリーホイール)に使用します。具体的には安価なMTB、外装変速機付き軽快車・折り畳み車などに使用されます。

シマノ コッタレスクランク抜き工具"TL-FC10"の使い方です。

1、クランク固定ボルトを外す。
2、TL-FC10(赤)をクランクに装着する。
3、TL-FC10の押し出しボルト(黄)をねじ込む。
4、クランク軸(ボトムブラケットシャフト BB軸)が押し出される。

「コッタ」とは機械用語で「くさび栓:平型のくさびの一種」なのだそうです。
Yahoo!辞書 「コッタ」

コッタードクランクについては、「Old Bike Blog」(英語)「How to remove crank cotters」で紹介されています。

クサビ「コッタ」を使わないクランクなので「コッタレスクランク」と呼ばれるそうです。クランクの種類については「自転車探検!」サイトの「クランク」の項目に詳しく解説されています。
14mmボックスとラチェットレンチは、クランク取り付けボルトの締め付け・取り外しに使用します。【軽快車 使用例】【MTB 使用例
ペダルレンチはホーザン製の"C-200"です。【使用例 ペダルの外し方

"スプロケット抜き工具 TL-SR20"はカセットスプロケットの取り外すために、"ロックリング締め付け工具TL-LR15"とセットで使用します。ボスフリーには必要ありません。

モンキーレンチはハンドルステムのロックナット締め付けなどに使用するので、開口幅32mm以上のものが使いやすいようです。

プラスチックハンマはノーマルステム(スレッドステム)の取り外し・高さ調整をする際に、衝撃を一発与えて噛み込みを外す作業に使用します。
34-38mmのフックレンチ(フックスパナ)は軽快車のハンドルステムの調整に使用する場合があります。

45-48mmはカップアンドコーン型ボトムブラケット(BB)のロックリング調整に使用します。現在主流のカートリッジ式BBには必要ありません。【折り畳み車 使用例】【MTB使用例
車種別使用工具
専用工具や特徴的な工具を車種別に分類しています。

これらの工具はあくまで一例に過ぎません。使用工具や寸法は個別の車種によって異なる可能性があります。

15mmコンビネーションレンチは軽快車の後輪車軸を固定しているナットに使用します。

34-38mmフックスパナはステアリングヘッド部分のベアリング調整に使用しましたが、ヘッドスパナを使用する車種もあります。

45-48mmフックスパナと「薄型イグザクトレンチ」はボトムブラケットのベアリング調整に使用します。ただし、1990年代の軽快車の中には「セレクタ」とよばれるボトムブラケットもあります。これには22mm薄型スパナと22mmスパナを使用します。

ハブスパナに関しては、前輪が13mmと15mm後輪が15mmと17mmを使用する車種が多いようです。ただし、前輪の15mmスパナと後輪の17mmスパナは外側のロックナットに使うので、通常の厚さのスパナでも代用可能です。

10mmボックスドライバは「チェーン引き」の調整に使用します。

6mm六角レンチとプラスチックハンマはノーマルステム(別名スレッドステム、クイルステム)の調整に使用します。
ボスフリー型外装変速機を備える自転車に使用する工具の一例です。

「TL-FW30マルチプルフリー抜き工具」はボスフリー型スプロケットの着脱に使用します。このTL-FW30の二面幅は24mmなので、24mm以上開くモンキーレンチとセットで使用します。

「TL-SR20スプロケット抜き工具」はボスフリーには必要ありません。

ハブスパナに関しては、前輪が13mmと15mm、後輪が15mmと17mmを使用する車種が多いようです。ただし、前輪の15mmスパナと後輪の17mmスパナは外側のロックナットに使うので、通常の厚さのスパナでも代用可能です。
フリーハブ型外装変速機(カセットスプロケット)を備えるスポーツ車に使用する工具の一例です。

カセットスプロケットを交換する際に使用するのが、「TL-SR20スプロケット抜き工具」と「TL-LR15ロックリング締め付け工具」です。
「TL-SR20スプロケット抜き工具」でカセットスプロケットに回り止めし、「TL-LR15ロックリング締め付け工具」でロックリングをゆるめます。TL-LR15は2面幅24mmなので、24mm以上開くモンキーレンチとセットで使用します。

45-48mmフックレンチはスポーツ車では古典的な「カップアンドコーン型ボトムブラケット」に使用します。現在一般的なカートリッジ型BBには使用しません。

当研究所のマウンテンバイクの場合、前ハブの玉押しが13mm、ロックナットが15mm、後ハブの玉押しが15mm、ロックナットが17mmでした。しかしながら、スポーツ車には様々なサイズの組み合わせがあるようなので、事前に実際の寸法を確認する必要がありそうです。
計測器具
150mm型のノギスと150mm直尺、300mm直尺です。

ノギスは標準的な「バーニア型」、液晶表示の「デジタル型」、指針表示の「ダイヤル型」などの種類があります。

デジタル式は数値で大きく表示されることに加え、任意の場所でゼロリセットした後の変化量も測定できます。短所は電源ON時に"1234.12"というような関係のない数字が表示されることが稀にあり、そのたびにゼロリセットする必要があるくらいです。
ケミカル類
「パーツクリーナー」、「ブレーキクリーナー」、「ブレークリーン」といった名前で販売されている脱脂洗浄剤です。一缶300前後で販売されています。

油で汚れた部品に効果的です。汚れたグリスにまみれたベアリングなどに使用します。

また、作業終了後にブレーキシューが接するリム(ホイール)側面を、綺麗な布に吹き付けたブレーキクリーナーで拭いておくと安心です。
油脂類です。

左は米フィニッシュライン社のテフロングリースです。中央はエーゼットの万能グリースです。右はチェーン用の油です。

油脂につきましては、当サイトの「各種グリスと使用上のヒント」、「自転車のチェーンに使えそうな汎用オイル」をご覧ください。
グリスはグリスガンに入れると使いやすく、ゴミが入りにくくなります。

左の二つが株式会社ストレートのミニ・グリースガンです。

右が80g蛇腹カートリッジ式のグリースガンです。

【関連リンク】
株式会社ストレート > ミニ・グリースガン
amazon.co.jp >  AZ 2ウェイ 80グリースガン G901
着古したTシャツなどはウエスとして保管しておくと重宝します。



【工具販売店の例】
サイクルベースあさひ > その他 > 工具 > 一般工具
i-Tools(アイツール) 日本製汎用工具が中心 アウトレットコーナー有り
2008/4/2補足
真鍮(しんちゅう)ブラシとワイヤーブラシ、そして縦型洗浄ブラシです。

また、使い古しの歯ブラシも便利です。
真鍮は銅(どう)と亜鉛(あえん)の合金で、五円硬貨にも用いられている比較的やわらかい材質です。

錆で覆われた鉄部品に真鍮ブラシを使うと下地へのダメージが少なく済みます。
一方ワイヤーブラシは細くて硬い鋼線を束ねたものなので、錆だけでなく下地まで削っていきます。

真鍮ブラシとワイヤーブラシを上手に使い分けると、錆で真っ赤になってしまった鉄部品も綺麗にすることができます。

こうした金属ブラシは樹脂や塗装面、メッキなどを痛める恐れがありますのでご注意ください。
<Takaよろず研究所内の自転車関連リンク>

TAKAよろず研究所
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/
2008/3/31製作
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